やはりユーザー車検の良いところといえば、断然経費が低くおさえられる事です。重量税、自賠責保険料などの絶対に必要な経費の他は、車検の検査にかかる手数料だけとなります。ディーラーや整備業者、車検代行会社にお願いした場合、どうしても人件経費、設備の経費、維持費も必要になりますので、絶対的に1万~3万円程度は余計にかかってしまいます。

 

二番目は、自分で整備や点検などをやる事で、自動車の仕組みや重要なポイントなどが少しでも理解できる事だと思います。常日ごろから車を運転していても、自動車の仕組みや働きについてキチンと理解している人はなかなか多くないと思います。

 

ここにこんな部品がある、こんな働きがあるなどちょっとでも理解することができれば、車のトラブルにも気付きやすくなると思います。エンジンオイルの整備だけを考えても、エンジンオイルの減少傾向や交換時期を自分で点検するようになれば、トラブル防止にもなります。

 

また、常にベストな状態を保持する事ができ、燃費が良好になることにもつながります。私がもっともの良いところだと思うのは、自分の車に対して興味を持つことによって安全への姿勢が良くなる事だと思います。

 

何でもディーラーなどの業者に任せた場合、十分な知識や経験を持つ人が点検・整備を行ったのだから、安心しきって運転できると思ったりする人もいると思います。

 

実は、自動車が安全に走るようにするのは、運転者の責務です。自分で点検・整備をしてユーザー車検をした場合は、その責務が当然のように身につくのではと思います。

 

それにより、日ごろから点検をするようになり、運転前にはタイヤの具合を見るようになったり、エンジンルームを見るようになったりすると思います。