下回りの検査

 

ブレーキ検査が終わった後、サイドスリップ、スピード、ライト光軸、ブレーキ検査の検査結果が記録されますが、検査結果の記録が出来たら、ブレーキ検査の次は下回りの検査になります。

 

この検査ではサスペンションやマフラー等の部品の取り付けられている状態や、エンジンやミッション(変速機)等からオイル漏れなどが有るかをチェックします。

 

よく整備工場にあるようなピットがありますので、レールに車体を合わせてゆっくりと前進します。ある程度進んだところに停止するための窪みがありますので、前輪がその停止位置であるくぼみに入るように直進します。

 

前輪が停止位置まで前進したら、エンジンを止めて、シフトレバーをパーキングの状態にして、サイドブレーキを引きます。

 

ナットが緩んでいるかどうかは、先のとがった専用のハンマーで叩いて、そのとき出る音で判定します。下回りの検査が開始されると、ハンマーで叩いていますのでカン、カン、カンと音がしてきます。

 

車を止めているピットは、可動できるような構造になっておりますし、前輪を軽くゆすったりもしますので、検査途中に車体が多少揺れたりもします。

 

また、検査員がマイクを使用して、ブレーキを踏むように指示したり、サイドブレーキを解除したり、ロックしたりするように指示がありますので、その指示に従って動作してください。

 

このピットの先にも今までの検査に有ったような電光掲示板がありますので、電光掲示板に合否の判定が出れば、下回り検査は終わりとなります。